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京町屋の知恵 省エネ住宅研究会

2010-01-14 (Thu) 14:13

夏の高温多湿と冬の底冷えの京都で生まれた町屋の省エネ技術をうまく取り入れた住宅研究会がある。その名もズバリ「省エネ住宅研究会」。ケンプラッツで紹介された記事だが、素晴らしい活動だと絶賛したい。

京町屋の知恵と創エネ・省エネ設備で造った省CO2住宅(100107 ケンプラッツ)

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【ケンプラッツ記事より引用】

日本全体では、新築住宅の半数以上が地場の工務店や住宅会社により供給されている。住宅業界におけるCO2削減は、費用対効果で効率が高く、地場産業と中小企業の育成や雇用対策、伝統文化と職人技術の継承にもつながる大きな政策課題。民主党の新政権も民生部門、特に住宅における省エネは重点施策のひとつ。

であるならば、この分野で地域の工務店に大きな期待がかけられているハズだが、世間一般では省エネ住宅は大手ハウスメーカーの独断場。だが、よく考えれば、太陽光発電やエネファームなどの発電装置、高効率給湯器のエコジョーズやエコキュートなど大手ハウスメーカーで採用されている設備機器は大手の専売品ではないし、開口部には樹脂複合サッシやLow-E複層ガラス、外皮には高性能の断熱材を使用する高断熱・高気密手法も昨今は決して特殊なものではない。「オール電化住宅」や「W発電住宅」「CO2ゼロハウス」は、ハウスメーカーのPR用のキャッチフレーズ。

ハウスメーカーと同等の省エネ性能をもつ住宅は、地場も工務店も提供できるのだが、なぜかそうではないような雰囲気があるのはどうしてだろうか?地場工務店の露出不足が主たる原因。かといって、莫大な宣伝広告費は負担できない。

その意味で今回、「省エネ住宅研究会」が複数の地場工務店の協力を得て、独自の省エネ住宅を供給できることを実証したことは大いに評価すべきことで意義深い。格子や南面の庇、スダレ、落葉樹などの日射遮へい手法や天窓、吹き抜け、欄間・引き戸、雨水タンクを利用した打ち水などパッシブな手法を採用しているのも古都、京都らしい。温熱環境シュミレーションや簡易暖房負荷計算プログラムを使って省エネ性能の「見える化」を図っている。地域の伝統文化の育んだ知恵で、必ずしも設備機器だけに頼らない省エネ住宅を実現した、とのこと。

もし総合的な省エネ性能に不安を感じるならば、今は全国各地で住宅性能評価機関で第三者評価をしてくれるし、基礎や構造は、昨年の10月からスタートした瑕疵担保保険制度で検査機関が現場検査してくれるので安心。地盤についても調査手段や改良技術と保証制度も充実してきた。「CASBEE」(建築物総合環境性能評価システム)などで住宅の環境負荷を独力で計算できるものもできたきた。アフターやメンテが心配・・・という声もあったが、機器類は従来からハウスメーカーでも機器メーカーに任せているので、もはやハウスメーカーと地場住宅会社や工務店との違いはほとんどなくなった。

強いてあげるならば、真実なのであえて指摘するが、豪華なパンフレット、重装備のモデルハウスとこれを賄う割高な販売価格といえよう。大手ハウスメーカーでも、近時は住宅展示場の高い運営コストを避けて、ネット販売に活路を求めたり、工場で製作された部材を現場で組み立てるプレハブ式から在来工法の木造軸組住宅にシフトしてゆく動きが強い。そうなると、逆に地場工務店は相対的に優位となり、ひいてはハウスメーカーと対等の立場での競争が可能となる。

今後、FC方式ではない自主運営の「省エネ住宅研究会」のような試みが全国各地でおきるようになれば、低迷している日本の住宅業界が活性化して、地場産業や独自文化の再興にも有意な変革をもたらす結果となるであろう。

今後のご活躍に期待する。

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by 眼鏡 度 | 2013-09-14 (Sat) 18:20