ハイブリッド給湯器 ガスと電気を使う複合熱源給湯器

ハイブリッド給湯器の種類

お湯をつくる給湯器には、熱源(エネルギー)に何を利用するかによって現在3つの方法がある。
  1. ガス:従来からあるガス給湯器で高効率のものがエコジョーズ(瞬間湯沸型)
  2. 電気:従来型のものが電気温水器。新しく登場したのがヒートポンプ式のエコキュート(貯湯型)
  3. 太陽熱:自然循環式の「太陽熱温水器」と熱冷媒を強制循環する「太陽熱ソーラーシステム」(貯湯型)

このなかからいずれかの二つを組合せたものがハイブリッド給湯器で、組合せのパターンで3種類が可能で、貯湯型の弱点である瞬間湯沸能力をエコジョーズで補うタイプが一般的である。

  1. エコキュートとガス給湯器:リンナイ(ハイブリッド給湯器)
  2. 太陽熱ソーラーとエコキュート:矢崎総業
  3. 太陽熱ソーラーとガス給湯器:ノーリツ(VF型)

太陽熱利用給湯器 ノーリツVFシステム


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リンナイ 家庭用で初のハイブリッド給湯器

ガスの瞬発力と電気の高エネルギー効率を生かしたハイブリッド型給湯器(エコキュート+ガス給湯器のタイプ)が家庭用で初めて商品化された。

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発売に踏み切ったのはリンナイ。高効率ガス給湯器の「エコジョーズ」と空気中の潜熱を汲みあげるヒートポンプ式給湯器の「エコキュート」を組合わせたもの。床暖房やキッチン、シャワーなど、比較的短時間で少量のお湯が必要なときには、エコキュートでつくった貯湯タンクからのお湯で賄い、お風呂などのお湯張りには、エコジョーズを稼働してお湯を供給するもの。
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エコキュートの効率性とエコジョーズの瞬発力のいいとこどりをしたユニークな商品。

ハイブリッド給湯器は、エネルギー効率が高い点も特徴だ。エコジョーズ90%、ヒートポンプ93%に対し、ハイブリッド給湯器は124%に及ぶ。その理由は、ヒートポンプの実働効率を250%から400%に引き上げたことにある。通常のえこきゅーとでは、60℃のお湯をつくるが、ハイブリッド給湯器では45℃と低めのお湯をヒートポンプでつくりだす。低めのお湯をつくる方が、熱利用効率がよくなるためだ。お湯の温度が足りない時には、エコジョーズが瞬間湯沸かし器となって不足する熱を補ってくれる。そのためタンク容量も通常エコキュートでは430リットルだが、ハイブリッド給湯器では50リットルと小型タンクで済んでいる。大型タンクだと設置場所の確保に困難が生じるが、ハイブリッド型だと省スペースで対応できるのも大きなメリット。

初期費用は、エコキュートよりは少し安いくらいだが、エコジョーズと比べるとどうしても高くなる。但し、ランニングコストのメリットも考慮すれば、給湯だけの利用では、従来型のガス給湯器では年間で5万円程度安くなる。エネルギー効率の高いエコジョーズとの比較でも3万円程度は安くなる。エコキュートは深夜電力を利用するため、電気代でかなり割安だが、暖房に利用する場合は電気代が高くつくのでハイブリッドとほぼ同額となる。瞬発力の強いハイブリッド型だと心配な湯切れもないため、大量のお湯を消費する家庭では安心して利用ができる。

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出典:日経ケンプラッツ

リンナイ:ハイブリッド給湯器    100204 ニュースリリース 
日経ケンプラッツ:100215 ガスと電気を使うハイブリッド給湯器、家庭用で世界初